2022年まとめ

せっかくなので2022年分をまとめました。今年は短編もちょこちょこ書けてよかったです。


「はつはるのよろこびを」
年末に思い立って書き始めて、元旦に書き上げました。両片思いの告白前夜が大好きです!
新春という意味での「初春」と、もうすぐ二人の思いが通じ合って「初めての春を迎える」という意味でこのタイトルにしましたが、和風な感じと甘酸っぱい雰囲気があってちょうどいいんじゃないかな~と思います。全部ひらがなのタイトルなので、やわらかい響きがあるのも好き。
ホッカイロを渡す役は最初に書いた段階で三角でしたが、もしかして実家に帰ってるかもしれないと思って、元旦ボイスを確認してから完成させました。寮に残っている人間じゃないと話的に通じないので、場合によっては修正するつもりだった。結果的に、明確に実家へ帰ってるというわけでもなさそうだったのでそのまま三角になりました。



「おやすみナイチンゲール」
こんなに長くなる予定はなかった。10万字で終わるといいな~と思ってたけど、カンパニー編書いてる時点で「あ、これは20万字」と悟りました。団員たちのエピソード書くの楽しかったです……。カンパニーみんなが一成を大事にする話、楽しくないわけがないんですよ。みんなはきっと、自分なりの方法で一成の力になって支えようとしてくれると思ってるし、いろんな形を書けるのが楽しかった。カンパニーのみんなの思考回路をなぞるみたいだったし、たぶん私はその人が誰かを大事にするいろんな顔が見たいんだろうなぁ。
この話は一成が過去と向き合うまでですが、やっぱりそこには夏組がいてくれるんだと思います。レッスン室のくだりも公園で向き合う場面も、夏組のみんながいてくれるなら一成はきっと大丈夫。その辺りは振り返りまとめでも書いたんですが
>たぶん、6人がそろっていれば何だってできる、どこへだって行けるっていうのは、無敵になれるって意味じゃなくて。6人が一緒にいれば足は前に進むって意志なんだと思います。
これが本当、自分の中の夏組なんだな、というのを再確認できてよかったです。
ちなみに全編通して天馬が一成のこと大好き!!!っていうのを隠さないから、まあ楽しかったですよね……。「オレの宝物」ですからね……。隠さないって決めたら真顔でとんでもないこと言い出すしやると思うんですよ。
最後のシーンは、永遠に目を閉じたままの一成を知っている天馬が「おやすみ」って言えるようになったという場面でもあります。明日にはちゃんと目を開けてくれると思えるから、「おやすみ」って言える。結びの「だからどうか愛しい人よ。今夜は、夢も見ずにおやすみ」がある意味でこの話の全てかもしれない。



「楽園まであと80センチ」
番外編をいっぱい書きました。一億光年の恋のその後、いろいろ見たいものが多いのとちゃんとフォローしないとな……と思って。夏組だってすぐには立ち直れないだろうし……。
番外編はプロット作ったり作らなかったりいろいろなんですが、夏組の不調に向き合う「hurts, hurts, fly away!」はほぼ何もプロットがなかった。なので、一成と一緒にどうやって向き合うかを試行錯誤する感じになりました。この方向で合ってる?と確認しながら進んでゴールに辿り着いた気持ちです。結果的に、それぞれらしい結末になったんじゃないかなぁと思います。
周囲の人たちの話としては、IF世界の「ゼラニウムの咲く庭で」が書けてよかったです。本編は夏組であり天馬と一成の話でしたが、取り巻く人たちにとってどんな意味があったのかをあらためて形にできたので。結果としてはリアルな夢という形になっていますが、もちろんただの夢ではなく、あるべきだったはずの過去を紬が感じ取っている、というイメージです。天馬たちが一度体験した過去はこんな風景でした。紬たち冬組は大人としての覚悟で、カンパニーや夏組の支えになろうとしてくれるんじゃないかなと思います。書いてて辛かったので、一成が出てきた時は自分でほっとしました。中庭で花を見てる紬と一成が書けて嬉しい。それにしてもゼラニウムの花言葉は素敵だな~と思います。
その後は、気兼ねなくいちゃいちゃしてもらうぞ!って思ったんですが、天馬があまりにも一成を大事にしすぎているので、全然手を出してくれないという事態に。ファーストキスに至るまでが長いよ!まあ、具体的な接触以外ではためらわないのでわりと恥ずかしいことは言えるんだけど。最終的にはちゃんとお互いの意志を確認しあったので、そのまま頑張って初夜まで突っ走ってくれ。



■「箱庭で夢を見ている」
物理的に本が欲しい!というわけで、「10万字で終わる話を書く」を目標にして出来上がった話。長編の実績が19万字(終演までは、どうかワルツを。)・25万字(一億光年の恋)・20万字(おやすみナイチンゲール)の人間だから……。初めて本を作るにあたって、20万字はちょっとボリュームがあるかなと思って半分を目標にしました。私でも10万字で終わる話書けるんじゃん!って感動した。夏組出したら絶対終わらないから天馬と一成の二人だけにして、7日間にすれば大体の文字数目安ができるからどうにかなるかなと思って……。どうにかなった。
最初から天馬は一成が好きで一成も天馬が好きなのに、なかなかくっつかない二人がどうやってくっつくかという話です。読み返した時、あまりにも天馬が直球すぎて自分でびっくりした。期間限定ということもあって、本当にストレートすぎる……。お互いのことが大好きなのに、手を取り合えない話が大好きなんだなとあらためて実感しました。



「エンドロールで待ってて」
珍しく題名先行の話。ここから「どんな話だろ」と膨らませていって、もとからぼんやりと頭にあった「幸せな死別」とは?というところに行き着きました。たぶんエンドロールからの連想。相思相愛の二人をいっぱい書いてはいるけど、二人は違う人間で別々の心臓を持っているから、同時に死ぬことはたぶん難しい。いつか来る永遠の別れを、どんな風に受け入れるだろうというのを考えてました。
最初は「愛されたから平気だよ」って言う天馬だったんですが、段々「それはそうなんだけど、天馬はたぶんちょっと違うな」と思って。愛されたことは確かに力になるけど、きっと天馬は「自分の全てで一成を愛せた」という確信が大事なんじゃないかなという気がします。天馬は良くも悪くも自分の行動に重きを置くというか、自分が何をしたかについて考える人なんじゃないかと思います。一成からもらったものを受け取ると同時に、一成に何ができるか、何をしてやれるか、そういうことを考えてきっと実行していくと思います。これから先の未来まで。
夏の墓参りが書けて楽しかったです。何となくあの墓地のシーンが好き。きらきらとした光に包まれた明るさと、もうここにはいないという寂しさや欠落が同時に存在している感じが、全体的な話の雰囲気に合ってる気がします。あのお寺は特にモデルないんですが、都内って意外と小さいお寺いっぱいあるんですよね。その辺りの集合したイメージです。
晩年の二人についてはどこまで描写していいものか……と悩みました。でもきっと二人とも素敵に年を重ねているし、終わりまで一緒にいてくれるだろうと思って。別れは悲しいけど、旅の結末をきちんと見届ける覚悟をしてくれるだろうと思います。寂しさと悲しみに、凛としたやさしさと深い愛情を持って、旅立つ人を見送ってくれる。



「それには魔法が足りない」
「スカイギャラリー」を走りながらプロット作って本文書いて投稿した話。ネタ自体は前からあるというか、確か目医者行った時に考えた「余計なものが見える天馬」のアイディアを形にしました。最初から「気持ちが色になって見える」→「一成の恋心を知ってしまう」という流れがありました。だから、「スカイギャラリー」は全然関係ないし「世界は彩りに満ちている。」も当然知らない時に思いついたんですが、結果として文字通り彩りに満ちている話になったのは面白かったです。タイミング的にも順番通りに書くつもりでたまたまこの時期になっただけだったので、スカイギャラリーとかぶったのは本当に偶然……。
ゆっくり書いても良かったけど、こんなてんかず公演に気が狂わせてもらってるタイミング、もうないだろ!?と思ってイベント最終日に投稿できるよう頑張りました。
最近ずっと一成のこと大好きな天馬書いてたから、何とも思ってない天馬書こうと思ったんですが、スカイギャラリーのイベスト読んだあとだから「いやこれ、天馬普通に一成のこと大事にするじゃん……」となりました。だってあのイベストですよ!!!(今も読み返しては「なんだこれ」「すごい」「プロポーズじゃん」って思ってる)天馬が一歩踏み出したらくっつくので、あとは時間の問題。
どうやって一成の気持ちについた色が恋心だと気づくか?という点に関しては、真澄くんという存在がとてもありがたかった……。明確に恋心を表明しているので、同じ色であることが答えになるんですよね。
夕暮れに広がる、オレンジ色よりもっと濃いピンク色みたいな空を、ずっと薔薇色の概念だと思ってるのでそれを書けて楽しかったです。薔薇色、言葉としてもイメージとしても好きだし、この二人にはそんな色がきっと似合う。



「青に送る」
だってあんな劇中劇をお出しされるから……。てんかず公演という時点で何が来ても受け止めるぞ……と思ってたら、こんな情緒粉砕される話だと思わなくて……。ただ、最初は特に何か書く気はなかったのに、いろんな方の白戸色波や青海七海についての話を聞いている内に、自分なりの二人について考えたくなって書き上がりました。ありがとうございました!
ただまあ、これほとんど白戸色波についての話であって、白青か?っていうと疑問なんですけど。劇中劇「スカイギャラリー」を解釈した話ではあるけど白青か……?
白戸色波の話であることは間違いないと思います。あの「スカイギャラリー」という時間を白戸がどんな気持ちで過ごして、何を考えて、そうして未来を生きていくかについていろいろ考えました。白戸にとっての青海は、何ていうか「終わらせてくれる人」だったんじゃないかなぁと思って。白戸は青海に何もかもを終わらせてほしたかったのでは。あの絵を描いて、白戸は全部終わらせるつもりだったのに、青海はそれを生かした人なのではないかな~と。それは白戸にとっての救いでもあったけど、たぶんとても残酷なことでもある。絵を描き続けることへの肯定は、恐らく白戸がずっと望んだことではあるから間違いなく祝福だったけど、同時にどうしようもない呪いでもあっただろうと思います。白戸にとって青海は、祝福と呪いを与えた人なのかなという話でした。でもきっと、白戸は呪いも全部祝福に変えて生きていくんですよね。「スカイギャラリー」の出来事を経た白戸は、きっとそういう生き方を選ぶ。



「箱庭ピクニック」
食事シーンの練習として書いた話。なので、あくまで習作だしもっと短く終わるはずだった。結果的にそれなりの長さになったので、それじゃあ投稿するか……と思って何となく話にも物語性を持たせました。最初は本当に食べてるところだけ書いてたんですけど。
文庫本「箱庭で夢を見ている」では、7日間の献立とかも全部考えてました。作中に出てくる商店街で何を買うか・どの店に立ち寄るかを考えてたので、大体必要な物を算出したかったんですよね。取り立てて出てくるわけじゃないですが、何となくよく話題にするお店は決められるので……。そういうわけで決めたはいいものの、全然献立としては出てこないからせっかくなのでこちらで再利用しました。食事描写の練習したいな~とはずっと思ってたので。
食べ物は出てくるけど食事シーンを全然書かない人間なので、悩みながら書きました。普段自分が使う語彙力にないものばっかり求められる……。想像力を駆使する必要があり、夜に食事の画像とかを眺めながら書いてる時は「お腹空いたな……」って思ってました。ただ、あらためて書いてみると自分がどこの表現をよく使うかとかがわかって面白かったです。この描写はサクサク進むな、こっちは文章が出てくるまで時間がかかるな、とか。味覚表現は蓄積が全然ないから、追加できる語彙はいろいろありそう。あと、書いてて思いましたが濃い味のものは書きやすいですね!あっさりしたもの、描写する要素がそんなになくて難しい……。食レポできる人はすごいなとつくづく思いました。



「Specialty Lesson」
てんかずの日に何書こうかなと考えてて、一成は誰かを特別にすることが苦手そうだなというところからできました。苦手というか、各個人を特別だと思うから、その中からあえて一人を特別にしたいと思ったとして、どんな風に特別にしたらいいかわからない、というイメージ。加えて、去年のてんかずの日は天馬→一成だったから、今年は逆にしたくて。片思いしてる一成、天馬への評価がめちゃくちゃ好感度高くて書いてて楽しかったです。ただでさえ天馬のこと大好きなのに、片思いしてたらそれはもうプラス評価が高くもなるよなって納得した。
そして、スカイギャラリーのイベスト読んだあとだったから、一成は伝えることをちゃんと決めるんじゃないかなと思ってました。「天馬への気持ちを告げていいのか」(ただの友達のままでいるべきではないか)と悩む一成を比較的よく書くんですが、スカイギャラリーを経てるなら、好きだということを隠さないんじゃないかなと。
やっぱり、あらためて本編とかイベスト読むと、天馬って一成の本心に対する肯定力が高いんですよね。メインストーリーで一成の本音を受け止めたことはもちろん、にぼしでも幸くんを怒らせたのに本音を言えたことを認めて、SHINOBIでも「一成の気持ち」を大事にしろって言ってくれて。その上でのスカイギャラリーで、一成が気持ちを込めて描いてきた絵に対して「一成の描く絵が好きだ」なので……。本音を言えなかった一成の本音を、一番肯定するのは天馬なんですよねありがとう。
こういう、今まで天馬と過ごした年月をちゃんと知っている一成なら、怖くても竦んでもきちんと思いを告げることを選ぶと思います。
そして、今回作中で甘いものを食べさせてるのは去年のてんかずの日があるからです。何かてんかずには甘いものが似合う気がする。無自覚で少女漫画展開をやらかす二人だからかな……。去年はクレープ、今年はプリンアラモードとホットケーキなので、次は何食べてもらおうかな。



「舞踏会は終わらない」
ワルツの続編として新居編を書くつもりでした。ただ、その前に元からあったネタをちょっと書いておくか~と思ったらあれよあれよという間に文字数が伸びた。いつものことではあるけど!
もともと、「一成の家族に結婚報告する天馬」というネタではありました。その前段階として、ふたばちゃん大変だろうな~というのがあったので書いたら面白くなってしまった。恥ずかしがって全然姿を見せないふたばちゃんだし、義理の兄として紹介されたら情緒めちゃくちゃになるじゃん!?からの、当日爆弾落とされる流れになりました。ふたばちゃんもフラットな考え方ができると思うし(一成の両親に育てられてるし)、お兄ちゃんのこと大好きだと思ってるから、一成が心底幸せである、ということがわかれば祝福してくれると思います。あと、お兄ちゃんのために無理できることがちょっと嬉しい。力を信じて対等だと思ってもらえるみたいに感じるから。……とか何とかナチュラルにブラコンとシスコン発揮しててほしいな~!って思ってました。三好兄妹かわいい。
一成の家族に報告するシーンは、何かもう天馬が無自覚に惚気大会開催してて「さすが~!」という気持ちになりました。さすがは皇天馬……。舞台でも全然緊張しないのに、一成の家族を前にすると緊張してしまう天馬も、一成のいつもの物言いにそれがほどけていくのも、お互いの特別さを象徴してる感じで書いてて楽しかったです。
一成パピーとのやり取りは、一成がパピーに報告する「うつくしい日に」を踏襲した感じです。アンサーというわけではないけど、「普通」でいられないことの答えとして、「特別」を返す天馬が見たくて。普通でいられないことを一成は謝るけど、天馬だったらきっとそれを別の言葉にしてくれるんですよね。強がりでも何でもなく、普通じゃないということはつまり特別ってことだって、当たり前のように言う。やっぱり天馬カッコイイな。
天馬の母親と一成の話は、ほぼ何も考えてませんでした。一成側に報告したなら天馬側の話も必要かな……から、天馬に内緒で手紙のやり取りしてたら面白いな!と思ったところからいろいろ組み立ててできました。天馬の決断を当たり前みたいに受け入れてくれたのはどうしてかな~というのをあれこれ考えてたので、それに対するアンサーを出せたのも良かったです。天馬が決断した結果としてMANKAIカンパニーとの出会いがあって、それがもたらしたものがどれほど実り豊かだったかをわかっているから、「天馬の決意を尊重する」と決めていたんじゃないかなと思います。
最後の話はちょっとしたエピソード詰め合わせって感じですが、本当にこう、お互いのこと大好きだなぁ……という話なので自分でも読み返してて感心する。すごい。



「ヤドリギの下でキスがしたい!」
クリスマスの話書きたいな、と思って書きました。去年も書こうと思ったんですけど、最終的にココアの話になったからリベンジ的な……。どんな話がいいかな~と考えてて、一つ前に書いたのが相思相愛で結婚してて人生を共にする誓いみたいなてんかずだったから、もう少し軽めのラブコメみたいなやつ!っていうのと、莇くんネタがあったから合わせてできました。莇くんに目撃されて左京にしこたま怒られて、接触禁止令出されるネタはもうちょっと前からあったんですよ。この辺は秋単ACT2の影響がちょっとばかりあるかもしれない。おかげで秋組がいっぱい出てきました。面白かったです。
そもそも、去年の時点でヤドリギの伝説を話に出そうと思ってたので、その辺と莇くんのあれこれを混ぜて一つの話になりました。途中までは本当にラブコメのノリだったんですよ……。莇くんごめんと思いつつ、わりと笑いながら書いてたし。接触禁止令出される辺りとか本当に面白かった。天馬が意図せず弁解のつもりで墓穴掘ってるシーンとか自分でも笑ってた。
ただ、フードコートの莇くんのくだりからシリアスになりそうで慌てて軌道修正しました。最初に書いた時はもっと深刻な感じで、ラブコメの気配が完全に消えてる……ってなっちゃって。一応調整して軽い感じにはしたけど、まあ多少は片鱗が残っていなくもない……。
クリスマスパーティー当日はもう、莇くんはカッコイイし天馬は開き直ってるので楽しかったです!隠す気がない天馬、大好きなんですよね。左京さんとのやり取りも面白かったし、これを素直に一成に報告してる(上にたぶんわりとみんなに聞かれてる)のも、恋人として大事にするんだって決意なんだろうな。
最後はちゃんとタイトル回収してヤドリギの下でキスをしてもらいました。莇くんが来るんじゃないかって気にしてる天馬ちょっと面白かったし、大丈夫だよって応える一成も天馬のこと大好きだって伝わるから楽しい。キスシーンで終わると、映画みたいで何か雰囲気が良くて好きです。



「日葵畑で待ち合わせ」
思いついたら書きたくなって年末に滑り込んだ。いろいろと趣味に突っ走ってます!楽しかったです!年内に投稿できるか……?と思ってましたが無事に投稿できてよかったです。
並行世界のてんかずはたくさんあるんだろうな~とか思ってましたが、その辺が気づいたらこんな感じになりました。最初は、純粋に不思議な店に一成が迷い込むみたいな話だったんですが、気づいたら「あ、これはオーナーが一成に狙いを定めてるな……?」となって、今回の話です。偶然によって天馬の世界と結びつくというより、何らかの恣意的なものが働いてるような気がして。結果としてオーナーが属性過多になって面白かった。三好一成強火担(人外)のギャラリーオーナー、表記が強い。あと、一成って何か人外に好かれそうな気がするんですよね……。
一成の家族との話は書いてて辛くて「ごめん……」となってました。まあ、最終的な結末(天馬の世界へ行く決断をする)は決まってたので、今の家族を捨てるとしたらこれくらいの出来事がないとだめかなぁというのはあります。なお、一成の家族は一成が消えてからも今までの自分たちの行いを顧みて反省するとか、戻ってきてほしいとかは一切思わないので、本当にあの家族と一成は合わなかったんだと思います。絵を捨てるのも破るのも、生まなきゃよかった発言も酷いんだけど、当然のことをしたとしか思ってないので……。
天馬側は比較的ゲーム通りですが、一成がいないのでバラバラ具合がよりひどいです。雑談も弾まないし、和気あいあいとした空気感が一切ない。休憩時間とか基本的にしーんとしてるし、空気が重いです。お互いの情報も全然伝わってないので、いっそう何考えてるかわからない感じになってて空中分解二歩手前くらいでは。一成が明るくみんなを取り持ってくれてたの、本当にめちゃくちゃファインプレーだったんだと思います。
最終的にお互い激重感情ぶつけ合ってるし、一成は世界を捨てて天馬は人生丸ごと受け取るし、広い意味では駆け落ちだなこれ、という結論になりました。比較対象が世界だからお互いいろんな意味で重い。
>オレが代わりに大事にしてやるから、一成を寄越せ。
>この一瞬のためにオレの人生全部があった
この発言が、おおむね二人の答え合わせです。



++++
今年もいっぱい書きました!!!
表に出してないけど、ワルツの続編である新居編も10万字書いてるので、結局今年も90万字近く書いてるみたいです。さすがに去年よりは落ち着きましたね!!(去年は半年で70万字とか書いてる)
とはいえ、一話ずつがそれなりに長いし、趣味を詰め込んだ話ばっかり書いてるので、お付き合いいただけてとても嬉しいです。読んでくださる方がいる、ということは本当に幸せなことだな……と日々噛みしめています。今年もたくさんお付き合いいただき、ありがとうございました!!


2022.12.30